【解説】なぜ炎上?鶴保庸介氏の“能登地震は運がいい”発言の真意とは

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参院選の真っただ中に、またもや政治家の問題発言が注目されています。

今回は、自民党の鶴保庸介氏です。「運のいいことに能登で地震があった」と発言し、さまざまな意見が飛び交い炎上沙汰です。その後陳謝していますが、発言の真意とは何だったのでしょうか?

鶴保庸介氏とは?発言の主のプロフィール

公式サイトより
項目内容
氏名鶴保 庸介(つるほ ようすけ)
生年月日1967年〈昭和42年〉2月5日(58歳)
出身地大阪府
学歴東京大学 法学部 卒業
所属政党自由民主党(自民党)
選出選挙区和歌山県選挙区(参議院)
初当選1998年(平成10年)
主な役職歴・国土交通副大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策)など
現在の役職参議院予算委員会 委員長
政治スタンス保守系。地方創生やインフラ政策に関心が強い
地元での活動和歌山県内での支援活動や地域課題への対応に積極的

2023年には、在職25年で参議院より永年在職議員の表彰をされています。それだけに、今回の発言は残念です。

問題となった発言とは?

2025年7月8日、和歌山市内で行われた、参院選和歌山選挙区の自民候補者の個人演説会にて、鶴保氏の発言を抜粋します。

また運がいいことに能登で地震があった

能登で地震があったときに地震の上の方であったのは、輪島だとか たま なんだっけ 上の方ね 能登半島の北の方ね

緊急避難的ですけども、金沢にいても輪島の住民票がとれるようになっていった

みなさんは、政治家の発言として、どう思いますか?政策の話をする上でのことでしょうが、「たま」と言ったのは、おそらく「珠洲市」のことを言いたかったのかと・・・「すずし」と読みますし、「なんだっけ」「上の方ね」という発言は、もう政治家たる発言には程遠く、がっかりです。

なぜ「炎上」したのか?発言の真意とは?

この鶴保庸介氏の発言は、地方創生の一環で政府が進める、主な生活拠点とは別にもうひとつの生活拠点をもつ二地域居住」政策の話の流れで出たものとみられます。

「二地域居住」政策とは?

国土交通省が示しているものは、以下の内容です。

多様な価値・魅力を持ち、持続可能な地域の形成を目指すためには、地域づくりの担い手となる人材の確保を図る必要があります。
しかし、国全体で人口が減少する中、すべての地域で「定住人口」を増やすことはできません。そこでこれからは、主な生活拠点とは別の特定の地域に生活拠点をもうける暮らし方である「二地域居住」などの多様なライフスタイルの視点を持ち、地方への人の流れの創出・拡大を図ることが必要となります。

一般向けに出しているパンフレットでは、

季節滞在、地域とワーク、平日テレワーク、週末住居などを例に、「二地域居住」について紹介しています。

炎上の理由は?SNS反応

この「二地域居住」政策の話の流れだったとしても、被災地の状況を「運のいい地震」と表現したことが不適切ですね。

能登半島の方々が金沢市などと行き来しているのは、町が復旧・復興途中のため、やむを得ずといった理由や、安全・安心のための一時的なものである場合も考えられます。

政府の推進する「二地域居住」とは、まったく趣旨の違う理由での『二地域生活』となっているわけです。運のいい地震と言われる筋合いは全くないわけです!!

SNSでも、同様にさまざまな意見が出ています!

まとめ

日本の行く末を左右する選挙時に、またもや問題発言で、がっかりでしたね。鶴保氏はこの問題発言のあと「被災者への配慮が足りず言葉足らずであったことを深く反省し陳謝の上、撤回する」と述べています。

しかし、参院選の最中ということもあり、本日9日11時(問題発言の翌日)より、記者会見も行うそうですよ。どのような会見になるのか見ものですね。

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