普段、何気なく乗っている自転車ですが、２０２６年４月から自転車の交通違反に対して、交通反則通告制度（青切符）が適用されることになりました。この背景には、自転車の事故が減らないことや、自転車事故による原因が自転車側の交通違反によるものがあげられています。
いままで、通りすがりの警察官に注意されたことがある人もいるのではないでしょうか？そんな人も4月からは、青切符をきられることになります。
知らないでは済まされないので、青切符は一体何なのか、どのような行為が適用されるのかを紹介します。
青切符とは？
「青切符」という言葉自体、聞いたことがない人もいるのではないでしょうか？
青切符とは、交通反則通告制度であり、比較的軽微な違反に対して、反則金を納めるもの
取り締まりの対象は１６歳以上で、青切符の反則金は５０００円から1万２０００円程度の見通しです。現在は、主に自動車やバイクに対しての適用ですが、これが来年からは自転車も導入されるということです。
反則金を納めることによって、刑事罰を回避することができる制度です。また、青切符の導入により、交通違反による事故の減少が期待されています。
じゃあ、赤切符は？
青切符の他に、「赤切符」もあります。こちらは、刑事責任が問われる危険行為に対して、適用されます。具体的には、悪質なながら運転や、酒気帯び運転などが挙げられます。現在自転車には、こちらの赤切符が適用されるケースが多いです。
まとめ 青切符と赤切符の違い
| 項目 | 青切符（交通反則通告制度） | 赤切符（刑事手続き） |
|---|---|---|
| 適用対象 | 比較的軽微な交通違反 | 重い違反・悪質な行為 |
| 処分内容 | 反則金（行政処分） | 刑事罰（罰金や略式命令など） |
| 手続き | 通告書が交付され、反則金を納付することで終了 | 通常は検察に送致され、略式裁判や正式裁判へ |
| 前科の有無 | 付かない | 付く可能性あり（略式命令でも前科となる） |
| 例 | 信号無視、歩道通行違反（軽度）など | 飲酒運転、無灯火かつ事故、悪質なひき逃げなど |
| 自転車への現状適用 | 一部で導入検討中（2026年目処で青切符制度適用拡大予定） | 現在も違反内容により赤切符が交付されることがある |
自転車新ルール 青切符適用具体的例
自転車新ルールにより、２０２６年４月から適用される青切符の違反行為はなんと、１１３種類もあります！知らないでは、済まされませんが１１３種類も覚えるのは大変ですね。いつも安全運転をすれば問題ありませんが、ここでは、いくつか青切符適用の具体例をおさえておきますね。
ながらスマホ
走行中にスマホ・携帯電話を操作する行為です。
青切符の中でも一番反則金が高く、1万２０００円です。
信号無視、逆走、歩道走行など
「信号無視」・・・赤信号を無視して交差点に進入する行為
「通行区分違反」・・・歩道通行禁止の場所で歩道を走行したり、逆走など
こちらは、反則金6000円です。
イヤホン、傘さし運転、無灯火
「イヤホン使用」・・・両耳をふさいで音楽などを聴きながら走行
「傘さし運転」・・・傘を手に持ったまま走行（視界不良・片手運転）
「無灯火運転」・・・ライトをつけずに夜間に走行する行為
こちらは、反則金５０００円です。
並走、二人乗り
「並走」・・・自転車同士が禁止されている場所で、並んで走る
「二人乗り」・・・一人乗りの自転車で二人乗りする行為
こちらは、反則金３０００円です。
まとめ
いかがでしたか？来年から導入される自転車への「青切符」ですが、いつも安全運転しておけばなんの問題もありません。
しかし、「少しくらい・・・」「誰も見てないし・・・」など気の緩みが、事故の原因になり、自分の人生やもしかしたら他人の人生も変えてしまうおそれがあります。
青切符適用は１６歳からですが、じゃあ以下の年齢の子供たちはルールを知らなくていいわけではありません。自転車に乗り始める小さい子供へも、自転車に乗る際のルールを教えるのは大事ですね。
この「青切符」適用により、安全意識の向上と事故防止が増えていくといいですね。
参考資料：警視庁発表資料
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/kentokai/03/siryou3.pdf
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