2026年後期NHK朝の連続テレビ小説「ブラッサム」がついに発表されました。
今回のドラマでモデルにされるのは、作家の「宇野千代」さんです。聞いたことがない方もいらっしゃるのではないかと思います。
ドラマは、明治、大正、昭和の時代を小説とファッションで人々に幸せを運んだ「花咲かおばあちゃん」ような宇野千代の人生を描かれるそうです。
今回は、宇野千代とは、どんな人なのか、紹介したいと思います。
宇野千代とはどんな人?
プロフィール
出生日:1897年(明治30年)11月28日
(1996年(平成8年)6月10日没)98歳
出身:山口県玖珂郡(現:岩国市)
職業:小説家、随筆家、編集者
学歴:岩国高等女学校(現:山口県立岩国高校)卒業
結婚:4回結婚(①藤村亮一②藤村忠③尾崎士郎④北原武夫)
宇野千代の生家は?
生家の場所
宇野千代の出生地は、山口県玖珂郡横山村三二九番屋敷だそうです。現在の岩国市川西町2丁目9番35号です。
岩国高等女学校を卒業後、代用教員として働いていましたが、18歳の時に同僚との恋愛を理由に教職を追われ、この故郷から旅立ったそうです。
昔ながらの平屋の家屋ですが、宇野千代が77歳を迎えた昭和49年に復元修理が完成されました。

一般公開されおり、午前10時~午後4時まで、休館日は火曜日
入館料は、大人310円・小中学生100円・障がい者100円
詳しい情報は、下記のホームページをご覧ください。
どうして生家を復元修理したのか?
さきほど、記したように、働き始めて18歳の時に教職を追われ、岩国から離れています。その後、朝鮮京城や京都、東京、北海道など、その時の結婚相手とともに各地を転々としていました。
そんな彼女が、なぜ生家を復元修理したのでしょうか。
それは、彼女にとって原点はいつもふるさとの岩国であるという思いです。
「この血を、 この体を、 この魂をつくってくれた故郷こそ私自身のすべて」と語る彼女の作品には、ふるさとを感じることができるでしょう。
生家の表札は、宇野千代自身が独特の自筆で書いたものだそうです。
宇野千代が80歳の時に、岐阜県根尾村からもらってきた薄墨の桜の苗木2本を庭に植えたそうです。
「桜も日本一、 錦帯橋も日本一、 こんな日本一の故郷を持っている幸せ者が二人とあるだろうか。 私はとても故郷に感謝している」と千代は晩年語っています。
宇野千代の代表作は?
宇野千代さんは、生涯多くの作品を残しています。その中でもいくつか紹介します。
★「おはん」
妻と愛人2人の女にひかれる男のあさましさを上方言葉で美しく表現された長編小説で、「野間文芸賞」「女流文学賞」を受賞しています。昭和36年には、ドナルド・キーン訳で英米でも刊行されています。
★「色ざんげ」
初期代表作の一つで、激しく美しい恋愛を描いています。
★「雨の音」
中短篇集に収録されている作品で、人を愛しつくす女を生き抜いた、自伝小説で、独特な世界観が表現されています。
★「生きて行く私」
85歳で発表した自伝的小説で、生家と父母、愛の遍歴など書かれています。100万部を超えるベストセラーになりました。
まとめ
今回は、宇野千代がどんな人なのか、プロフィールや生家、代表作について紹介しました。
朝ドラ主演は、女優の石橋静河さんです。明治・大正・昭和・平成と4つの時代をパワフルに生き抜いた宇野千代の人生を、魅力的に演じてくれること間違いなしです。
朝ドラでは、宇野千代がモデルとなりますが、大胆に再構成し、登場人物や団体名などを一部改称してフィクションとして描かれます。
2026年後期の朝ドラがどのように描かれるのか楽しみですね。これを機会に、宇野千代の作品や生まれ故郷に触れてみるのもおすすめです。
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