大活躍のドジャース大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(40)が、6月16日にペンシルベニア州の連邦刑務所に収監されました。
当初は2025年3月24日までの出頭を命じられていましたが、水原被告側の申し立てで、2回延期されていました。
今回は、世界を驚かせた水原被告の事件の概要や、収監されるペンシルベニア州について、まとめたいと思います。
水原一平被告の逮捕の理由
事件の概要
大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告は、違法賭博による多額の借金を返済するため、大谷選手の銀行口座から約1,700万ドル(約24億円)を無断で送金したとして、2024年にアメリカの連邦検察により銀行詐欺と脱税の罪で起訴されました。水原被告は、大谷選手になりすまして送金手続きを行うなど、極めて悪質な手口を用いていたことが明らかになっています。さらに、収入の一部を申告せず脱税も行っていました。2024年6月に罪を認めました。
逮捕理由
大谷選手の銀行口座から約26億円を不正送金した「銀行詐欺罪」
2022年度の約6億円の所得を申告しなかった「納税申告虚偽記載罪」
判決
カリフォルニア州の連邦地裁の判決によると、
・禁錮4年9か月
・大谷選手への約26億円の賠償
2025年2月に言い渡されました。
そもそも、銀行詐欺罪は30年以下の禁錮、納税申告虚偽記載罪は3年以下の禁錮で、足して33年という禁錮もありうる罪だったのですが、水原被告が弁護人を通して司法取引を始め、この最低ラインになったと思われます。
収監されるまでの居住地
裁判が行われた場所や、水原被告が居住していたと思われる場所はアメリカの西側、カリフォルニア州です。ドジャースの本拠地でもあります。

1.【逮捕前】 ニューポートビーチ
- 2023年3月時点で、ロサンゼルス中心部から車で約1時間南に位置するリゾート地、ニューポートビーチの高級マンションに暮らしていたと報じられています。
2.【保釈中】 100万円家賃クラスの高級マンション
- 保釈後には月家賃100万円超(約33万円/月相当を3倍の価格帯)とされる高級物件に入居。一軒家に近い住戸で、広いリビングや複数の寝室・バスルームを備えた築浅物件の可能性があるとされました。
3. 【引っ越し後】家賃30~45万円の仮住まい
- 5月末には、家賃30~45万円台の1~2LDK賃貸へ引っ越し。FNNカメラには、大きな荷物や愛犬(フレンチブルドッグ)を運ぶ姿が映っており、引っ越し直後だったことがうかがえますfnn.jp。
ペンシルベニア州の刑務所って?
今回水原被告が収監されたのは、カリフォルニア州とは遠く離れた、アメリカの東側のペンシルベニア州の連邦刑務所、アレンウッド・ロー連邦矯正施設です。
ペンシルベニア州ってどこ?

【理由】なぜペンシルベニア州の刑務所に?
アメリカの刑務所は、犯罪の軽重や脱獄リスクなどを勘案し、警備レベルが5段階に分けられています。
アレンウッド・ロー連邦矯正施設は、下から2番目で、詐欺や横領など非暴力のホワイトカラー犯罪の受刑者が主に収監される施設です。水原被告の場合も、非暴力の詐欺罪のため、同施設になったと思われます。
また、なぜこんなに遠い施設なのかというと、アメリカでは犯罪を犯した地域で収監するわけではなく、再犯リスクや健康状態、更生プログラム、外部との接触制限、施設の混雑状況など総合的に判断されるようです。
まとめ
メジャーで大活躍、世界中が注目する大谷選手の通訳として、真摯にお仕事をしていればこんなことにはなっていなかったでしょうが、人生を大きく狂わす犯罪を犯してしまった水原被告。
4年9か月という長い収監生活の中で、どのような更生がされるのか分かりませんが、刑があけたあと、真っ当な人生を送ってほしいものです。
水原被告はアメリカの市民権は持っておらず、出所後は日本に強制送還される見通しだそうです。帰国後も、大谷選手への26億円の賠償金を支払うために、しっかりと働いていくことでしょう。
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